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カイジ2 人生奪回ゲームの景のネタバレレビュー・内容・結末

カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

今回は主にパチンコ攻略になっていて、マシンを介さない生々しい人間同士の心理戦が見たかった私には物足りなかったけど、それはそれとして盛り上がりはする……が、それ以上に気になるところもある。

まず冗長なクライマックスに疲れた。もうカイジはほぼ勝てる状況なのに、惜敗→入金→やっぱり惜敗→更に入金、の繰り返しでしつこい。ここで裕美のモノローグが長々と垂れ流しになるのも萎えるし、カイジがわざわざ心情を台詞にして絶叫するのもすんげえ冷めた。藤原竜也、香川照之、伊勢谷友介のオーバーな演技は『カイジ』では合うけど、台詞まで過剰だと逆に白けてしまう。裕美の中途半端なエピソードも必要とは思えず、テンポが悪くなってるよーな。

良かったのは伊勢谷友介による一条で、悪役を振り切って演じてくれる人はとても良き。利根川を椅子にして偉そうに座る一条の図も最高だった。利根川も好きなキャラクターなんだけど、彼にはやっぱり常にカイジの敵であって欲しい。今回カイジとわざわざ組む理由も今ひとつピンと来ないというか……。
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