お休みだから、じっくり名作シリーズ④
このシリーズのトリは、何と90年前の作品。
ジョセフ・フォン・スタンパーク監督
ゲーリー・クーパー
マレーネ・ディートリッヒ主演!
って、このネームだけで、もう「歴史」ですよね。
でも、じっくり名作シリーズの過去3作に比べると、本作の作品的影響力はあまり大きくない。
作品そのものの「歴史的」価値や位置付けは軽い気がする。
でも、逆に言えば、その軽さ、が本作の魅力
「タクシードライバー」や「市民ケーン」と違って、肩肘張らずに、まるで現代の恋愛映画観るみたいに楽しめる。
言っとくけど、90年前だよ?!
場所は遥かに遠きモロッコ。
男は明日の命も知れぬ外人部隊。
女は辺境の地に流れ着いた歌手。
でも、やってることは、今のティーンの恋愛ごっこ映画のように、
「好きなんだけど、素直になれない」て、こと。
まあ、こっちはかなり厳しい状況だけどね、
でも、全然切羽詰まってないし、暗くない!
2人の橋渡しをすることになる、紳士の紳士たる強がりも、どこか滑稽&明るい。
だから、ラストの彼女の選択が、突き抜けた、さわやかな感覚を与える。
この古典を観るにつけ、映画って、終わらせ方がとても大事だなって、基本的なこと改めて思う。
それと、マレーネ・ディートリッヒ。
淀川長治さんが絶賛していた美人。
ガキの頃は全然分かんなかった。
観たのは、「情婦」の中年役。
ここでも、やや老け顔に写る瞬間もあるんだけど、、、
色っぽいね〜
艶ががあるね〜
そして、一瞬、茶目っ気みたいな表情見せるところなんか、いいね〜
これもおやじになったから、分かること。
おやじもなかなか楽しいぞ!😸