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はなればなれにのsonozyのレビュー・感想・評価

はなればなれに(1964年製作の映画)
4.5
1964年 仏 ジャン=リュック・ゴダール監督
原題: Bande à part / Band of Outsiders(はぐれ者集団)
原作: ロレス・ヒッチェンス「愚者の黄金」

1961年に結婚したゴダールとアンナ・カリーナが共同で設立した映画製作会社「アヌーシュカ・フィルム」の第1作目とのこと。

オープニング・クレジットから「ミシェル・ルグラン最後の?映画音楽」とか「Jeanluc Cinéma Godard」とか遊んでます。

不況で仕事もなく、悪だくみを考えている二人の男フランツ(サミー・フレー )とアルチュール(クロード・ブラッスール)が、通っている英会話学校で知り合ったオディール(アンナ・カリーナ)が暮らす叔母の家に大金が保管してあるという話を聞いて、その金を盗む計画を進めるお話。

この作品のアンナはチェックのスカートがキュート。
特にカフェで3人が踊る「マジソン・ダンス」のシーン、大好きなんですが、クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』、ハル・ハートリー監督『シンプルメン』でオマージュされてますね。
https://youtu.be/u1MKUJN7vUk

ルーヴル美術館の全館を9分45で走り抜けたという記録破りにチャレンジするシーンは、ベルナルド・ベルトルッチ監督『ドリーマーズ』で再現してます。
https://youtu.be/J9i771qYngY

ミシェル・ルグランの音楽もいいし、カフェで「話すことがないなら黙ろう」と、しばらく音声が無音になったりの遊びも。

この作品、何度も見ているんですが、やはりゴダールは60年代中盤までのアンナ・カリーナと結婚していた時代の作品がいいですね〜
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