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さようならCPのマのレビュー・感想・評価

さようならCP(1972年製作の映画)
4.2
難しい問題かつ、同時に難しくない?問題でもあって、ただ普通に生きて生活を送っている という事実の中で、「健常/健康」の神話を信じる人間から壁と視線が飛ばされ続ける。当事者がカメラを持ってその視線をキャッチしようとする時、「健常者」は目を逸らしてしまう。

そもそも団体「青い芝」もそうだけど、原監督の動きが凄い カンパした通行人を追い回して「なんでカンパしたんですか?」「何が可哀想だと思うんですか?」とどんどん質問したり、団体員の連れ合いの方が撮影の中止を求めても全然引き下がらなかったり(ちょっとどうなんだって感じはあるけど)。
特に 当事者が内面化してしまっている障害者差別に向き合ったり、「可哀想」と思われてカンパされることを受け入れる人と受け入れない人が団体内で混じってたり、個人の抱えているものが映される。ただ そうである の領域の話として考えなければ何事も始まってすらない。
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