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さようならCPのmrmtのレビュー・感想・評価

さようならCP(1972年製作の映画)
3.3
原一男監督の作品が観たいと思ったので観た。

機会があって何度か脳性マヒの人と交流したことがある。
そのせいか、映画でうつされている動きや喋り方は見慣れたものだった。
横田さんが這いつくばるところを延々とみせるシーンは少し退屈だった。

この映画で特に印象的だったのは、青い芝の会の人たちが初体験について語るシーン。とその最後にある、横田さんの独白の部分。結婚してはいけない、子供を産んではいけないと言われたと語る部分だ。脳性マヒの人が結婚したり、子供を産んだりできるということは全く知らなかったので驚いた。

原監督のドキュメンタリーは対象と撮影者が馴れ合っていない。障害のある人達への同情という視点とは別のところから描かれている。馴れ合いでなければなんなのか?よくわからないが、ケンカし尽くした後の相互理解みたいなものが生じているような気がする。
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