『Q&A』。この時代の「いかにも」的な展開とオチを持つ映画…ではありますが、今、感想を書いている2021年でも問題を未だに解決できずにいる根深いテーマを抱えた作品。物語的にはシンプル。ですが、依然として「肌」や「血」そして…に関わる問題。劇中で、俺はあいつを差別なんかしていないよ?尊敬している…と言いつつも言葉の端々で侮蔑と軽蔑、差別。
人は何時になったら互いの垣根を無くせるのか?
然しながらいつまでも無理なのではないか?そう考えて虚しくなる。繰り返す哀しい問いと答えを抱かずにいられない。ラストに主人公の起こした行動がやるせなさを物語る。