No.3112
長らく未見でしたが、ようやく見ることができました。
1990年の公開なので、エイズを扱った映画としてはかなり早い作品。
ハリウッドで初めてエイズと、HIV感染者に対する差別・偏見を取り上げた映画とのこと。
トム・ハンクスの『フィラデルフィア』は1994年の公開。
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過剰に感動的にせず、淡々とゲイの仲間たちの日常と愛情と、絆を描いていく演出は素晴らしい。
特に、本作でオスカー候補となり、ゴールデングローブでは見事受賞した、デイヴィッド役のブルース・デイヴィソンの、やさしさに溢れた切ない演技が光る。
エイズを発症した「生涯の伴侶(ロングタイム・コンパニオン)」を、甲斐甲斐しく介護しながら、励まし続けるデイヴィッド・・・、
人間が他者にできる唯一無二にして至高の奉仕こそ、「激励」であることが改めて実感できた。