ゆみな

ロングタイム・コンパニオンのゆみなのレビュー・感想・評価

3.0
とりあえずゲイ映画はどんなものでも観るようにしているので、もれなくこちらも観賞しました。
今は映画でエイズをテーマにしたものが沢山あると思うんだけど、おそらくこの映画がエイズを真正面から取り上げた初めの作品なんじゃないかと思いますね。そして、監督自身もエイズで亡くなっていると言う…だから監督作品が少ないんですね。

多数のゲイ患者から原因不明の癌が発見された…と言う記事により不安に陥っていくゲイ達を描いたお話なんですけど、何組かのカップルが出てきて、エイズに感染し死んでいく…ちょっと観ていて辛いお話でしたかね。やっぱりエイズって病気がどういう経路で感染するのかもわからない時代だし、勿論治療法も確立されていないのでね…そういう不安を抱えながらもゲイとして生きていく葛藤みたいなものも感じました。あの病院のシーン…なんか背筋がゾワゾワしたな…友人の見舞いに行き頬にキスしながらにこやかに挨拶したあとに、トイレで執拗に頬や手をゴシゴシ洗うあのシーン。あれが全てを物語っている気がしたよ…。

ゲイ映画として考えると、私はそこまで好きじゃなかったかも。まあまあかな。
ゆみな

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