20人以上の豪華キャストを使った群像劇。キャラづくりだけでもこの人数はすごいし、それを混乱させず、巧みに繋げていく演出なのがお見事。3時間越えという長尺にもアンチハリウッド体質を感じたり。
偶然の重なりが必然を生んで、どこかで繋がっている。どの家族や夫婦も不協和音を奏でてる感覚がジワジワと続きます。
人間なんて、人生なんて、どんなに格好つけてても所詮はこんなもんでしょと、シニカルでいて愛を感じるアルトマン監督流の人間描写。どんどんシーンが入れ替わるので見落としがちだけど、心の機微の描写も手が込んでいると思います。
原案はレイモンド・カーヴァー。いろんな短編のキャラだけを使うという発想も好きです。
どのキャラも気になりましたが、ファンとしてはトム・ウェイツ推しで♪
ラストの曲の歌詞と地図が答えっぽい。