水のまち

ショート・カッツの水のまちのレビュー・感想・評価

ショート・カッツ(1993年製作の映画)
4.1
毒々しい光を帯びた夜のヘリコプター。空からの殺虫剤スプレーは、人畜無害という話だったが、肉体という器に入り、生きることに囚われたもの達の身勝手さからは、泡が立つように、悲しみを伴うなんらかの反応が見られたようだ。人と人を結ぶ見えない細い線が、張り詰めて、切れそうに、不協和音を奏でている。その音楽に曲名をつけるならば、“日常”なのではなかろうか。
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