Poniha

ボディガードのPonihaのレビュー・感想・評価

ボディガード(1992年製作の映画)
4.2
もしも、ホイットニーがこの作品に出てなければ、彼女はまだ歌っていたのかなあ。彼女のドキュメンタリーを観ると、この作品は彼女を今まで以上のスターに押し上げたのと同時に、大きなプレッシャーを与えてしまったらしいです。彼女の才能が稼ぎ出す金に群がる親戚や関係者。プレッシャーと孤独の中、酒と薬物に溺れてしまったのでしょうか。今、改めてこの作品を観て、失われた彼女の才能を思うととても残念です。。

元シークレットサービスでボディーガードをやっているフランクは、スター歌手のレイチェルのボディーガードを頼まれる。しかし、レイチェルはフランクの言うことは聞かず自由に振る舞っていた。守る者と守られる者がお互いに信用しなければボディーガードは出来ないとフランクは仕事を断るのだが。。

“I will always love you “のオリジナル曲をフランクとレイチェル2人が踊りながら聴くシーンが好きです。レイチェルが「この曲、歌詞がめっちゃ暗くない⁈」フランクも「確かに」と笑いながら答えるとこ、からのラストのホイットニーの“I will always love you “がやっぱり泣けます😭

この作品に出演後も友人としてお付き合いのあったホイットニー・ヒューストンとケヴィン・コスナー。彼の弔辞からもホイットニーの苦しみ、彼女を失ったケヴィンの深い悲しみが伝わります😭😭


ケヴィン・コスナーの弔辞から
私の知っているホイットニーは、世界的な成功と栄誉にもかかわらず、それでも彼女はこう自分に疑問を投げかけていた。「私は十分にやっているだろうか?」「私は綺麗に見えるだろうか?」「彼らは私のことを気に入ってくれるだろうか?」と。The Whitney that I knew, despite her worldwide success and fame, still wondered, ‘Am I good enough? Am I pretty enough? Will they like me?’
それは彼女を偉大な成功へと導いた悩みであったが、最後にはそれは彼女を苦しめるものとなってしまった。It was the burden that made her great, and the part that caused her to stumble in the end.
ホイットニー、もし今私の声が聞こえていたら…、こう君に伝えたいよ。決して「十分でない」なんてことはなく、君は最高に素晴らしかったと。Whitney, if you could hear me now, I would tell you, you weren’t just good enough, you were great.

君はバンドもなしにとんでもなく素晴らしい曲を歌い、最高に理想の演技をしていた。You sang the whole damn song without a band. You made the picture what it was.

多くの役者が私の役を演じることをできただろう、でも君は、ホイットニー、私は心から信じているよ、レイチェル・マロンを演じることができた人は君以外にいないと。A lot of leading men could’ve played my part … but you, Whitney, I truly believe you were the only one who could’ve played Rachel Marron at that time.

君はただ綺麗というわけじゃない、君は女性の中で最も美しい女性なんだ。You weren’t just pretty; you were as beautiful as a woman could be.

そして人々は君をただ好きだというわけではなかったんだ、ホイットニー、みんな君を愛していたんだ。And people didn’t just like you Whitney, they loved you.

(…)さあ、行くんだ、ホイットニー、さあ天使の腕に抱かれて、天国の神様のもとへお行きなさい。神様の前で歌う時は、心配しなくていいんだよ。君は「十分に」素晴らしいのだから。So off you go, Whitney. Off you go. Escorted by an army of angels to your heavenly father, and when you sing before him don’t you worry… YOU’LL BE GOOD ENOUGH.
Poniha

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