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ボディガードのkoyaのレビュー・感想・評価

ボディガード(1992年製作の映画)
4.5
いや~この映画、有名でヒットしたの覚えているのですが未見でした。
こうしてみると1990年代はケヴィン・コスナーの年代だったんですね。
まさに働き盛りのころのケヴィン・コスナー。

26年前の映画ですけど、もう、ずっと気持ちよく続く緊張感が快感でした。いい映画だなぁ。こういうウェルメイドな映画は好きです。
脚本がローレンス・カスダンだから、黒澤明監督大好きで、英語でボディガードである『用心棒』を観に行く所なんて出てきます。
(ケヴィン・コスナー演じるボディガードはこの映画を62回観たというセリフがあります)

歌に映画に大活躍中のレイチェル・マローン(ホイットニー・ヒューストン)に脅迫状や嫌がらせが続いて、やとわれたのがもとシークレット・サービスだったフランク・ファーマー(ケヴィン・コスナー)

レイチェルは人前に出るのが仕事。いつ狙われてもおかしくない。
フランクは、感情を表情に出さず、仕事に徹しようとする。しかし、行動を共にするうちにこの2人はだんだん・・・ですが、はい、好きになりました、つきあいました、結婚しましたみたいに簡単にはいかない大人の苦みもたっぷり描かれます。
大人の事情を苦く描いた映画でもあります。

ケヴィン・コスナーは、この映画のプロデューサーの一人でもあるから、ずっとカッコイイわけですけれど、それでも過去の失敗が忘れらず、実は立ち直れていないのではないか、ともとれます。寡黙だから自分の事をべらべら喋ったりしないところも男らしい。
(イメージとしてはスティーブ・マックィーンだったそう)

仕事として、一人の男として「守る」
そのためには「守られる」方も協力しなければならない。
ローレンス・カスダンが好きな私としては、女をひたすら甘やかさない脚本がとても好き。
もちろん、レイチェルはスターだし、仕事的には雇い主だから、あれこれわがままも言うけれど、最終的には従わざるをえない。
そういう男女の駆け引きなどもよく出ていて、私はこの映画が好きですねぇ。
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