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永遠の戦場の白のレビュー・感想・評価

永遠の戦場(1936年製作の映画)
4.5
決して明ける予感のしない夜。ショパンの第7前奏曲が代表する音楽の情緒的な魅力。
そして愛国心と恋愛感情が共にする受難と葛藤の相克。
「きっと戻って来る」という言葉が誰かへと永遠に語り継がれるように、象徴的に別の人間が同じ言葉を発しては惨めに運命を受け入れていくしかない。
身の毛のよだつ緊張と虚しさ、無用の破壊を描いてこそ、次々と一つの世代が戦争の無意味によって葬られる悲哀を主張できる。
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