きゃん

リリイ・シュシュのすべてのきゃんのレビュー・感想・評価

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
3.3
イジメ、暴行、万引き、援助交際、レイプ、自殺など犯罪が渦巻く日常で心に傷を負った14歳の少年少女が、アーティスト「リリィ・シュシュ」を心の支えに現実を生きようとする姿を描く。思春期の脆くて危険だけれど透明な心。

中学生の不安定さ、居心地の悪さ、窮屈さ。嫌と言えない弱さや葛藤。気付いていても目を背けてしまう、気付いていないふりをする痛み。それらがじわじわと滲み出るように伝わってくる。痛く、重たく、苦しい。

美しい緑の田園風景、ピアノが奏でる美しい音楽に唯一癒された。何度も見たいとは思わないけど、見て良かったと思える作品。