Saki

リリイ・シュシュのすべてのSakiのレビュー・感想・評価

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
3.7
詩的なオープニングに心を奪われました。

真っ黒い画面にカタカタと響くキーボード音と不思議な字体が日本語へと変換されるネットの世界。
いじめや殺人、レイプ、売春、恐喝、世の中の闇の部分が広がる現実の世界。
リリィシュシュというアーティストのCDを新緑の美しい田園で聞く自分だけの世界。

主にこの3つの世界が広がっている中心にリリィシュシュはいる。
彼女のアーティスト設定がしっかりつくりあげられていること、ネット上で語られる存在であるということ(謎の専門用語が飛び交う)、ストーリーの中心であり重要人物であること、それにも関わらず生身の人間としてこの映画には出演していないということがこの映画の最高に良いところ!

またこの映画ではハンドルネームと現実世界の人物の名前が誰が誰なのか分かるのはラストのリリィシュシュのライブのみである。
ここで"あの時"は起こり、それぞれの人間関係がクリアになっていく。
面白いです。

この空気感いい。