デパルマ

ダンケルクのデパルマのレビュー・感想・評価

ダンケルク(1964年製作の映画)
3.0
ノーラン版は体感型アクション娯楽映画だったが、こちらは人間味溢れるコミカルな台詞劇の前半、哀愁漂うラストを含む残酷なドラマの後半に分かれるシニカルな戦争映画。『ネズミを殺した。戦地で殺しをやってしまったよ』飄々とニヒルな笑みを浮かべるジャン=ポール・ベルモンドがやはりセクシーだ。軍医を晩酌に誘い、若い女の死体のスカートのめくれを直し、地元の美女と親しくなる…多少の重苦しさはあれどバカ話をし仲間と共に懸命に生きる彼らには『マッシュ』より断然共感できた。あと何気に音楽がいい。
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