サーフ

真夜中のカーボーイのサーフのレビュー・感想・評価

真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)
3.5
ジョン・ボイトとダスティン・ホフマン共演のアメリカンニューシネマに属する作品。2人の一風変わった友情が描かれる。

やるせなさが終始漂うような作品。ジョン・ボイト演じる主人公は壮絶な過去を抱えていて時折フラッシュバックという形で提示される。ニューヨークに希望を求めてやってくるがうまいこと行かず空回りするような場面が続く。
それでも希望を目指してもがき、でも救いが見えてこない展開は見ていてなかなかのキツさ。

ダスティン・ホフマン演じる相棒も同じような境遇。それぞれが孤独だからこそ共鳴しあって行動してゆく。おそらく似た者同士の立場である事が他人が他人とは思えなくなるような心境になってゆくのだろう。だからこそほっとけない。

アメリカンニューシネマ特有と言えるのか分からないけれどラストは虚しさしか残らない様な結末。あけっない幕切れで未来に対する希望の無さ、諦念が表れているラスト。

「真夜中のカーボーイ」、題名だけ知っていてなんでだろう思っていたけれど筋肉少女帯の「サボテンとバントライン」っていう曲の歌詞に「真夜中のカーボーイ」で出てきてたり、好きなラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」の番組名の由来だったり、意外と近しい所で名前聞いてた。
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