フォスフォ

キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒のフォスフォのレビュー・感想・評価

4.3
オモシロすぎる‼️ みてて高揚感がすごい。数の暴力。横に全力疾走してるキートンの画面を貫いて猛スピードで縦にばく進する列車、上にのぼったとおもったら下に一気にくだる岩。真っ正面のカットからずーっと増えてくる花嫁。ありとあらゆる過剰な動きをやって全力でカメラ追っかけまわしてますという力技がとーってもいい。やっぱりギャグと不条理文学は紙一重というか、後半のキートンの、どうやっても家にたどり着かない障害物がでてくるとことか、キスをしようとしても散々に遮られるところとか、できごとの因果が狂っていくのがオモロイ。このベルクソンいうところのこわばり云々がオモロイんだとおもうけど、これをちょっと転倒させたそのさきにあるのは、カフカとか安部公房、ジョージ・オーウェルの「象を撃つ」の世界だ。
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