gengeng

キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒のgengengのレビュー・感想・評価

4.0
初めてのトーキー映画。セリフ部分のタイポグラフィは美しいし、セリフがなければ口の動きや仕草で自由な解釈ができるし、こりゃあ良い手法だ〜!無声映画っていうくらいだから、何も音無いのかと思ってたけど、BGMはあるんだな!BGM、銀杏BOYZの『東京』かよってくらいの泣かせるメロディで、ラストシーンにかけてエモさ高まりの上限。

人間、ちょうど良い”間”でギャグかまされると、どんなに古典的なネタでも笑ってしまうな。ギャグの方程式みたいな。もはや辞典。

フレームレートが低いことで、すべてにスピード演出が掛け算されていた。岩石のシーン含め全体的にテンポよかったので今後全部フレームレート落としていってOK!!そこに画質の悪さとモノクロが合わさって、余計な情報が入らないため非常に脳のメモリにも優しい。ギャグ映画であることもちょうど良くて、ちょっとくらい変で荒削りな編集でも滑稽に映る。もし映画作るなら「モノクロ・低フレームレート・低画質」を心がけるぞ!!
gengeng

gengeng