ゆっきー

ロケーションのゆっきーのレビュー・感想・評価

ロケーション(1984年製作の映画)
4.0
傑作。
ピンク映画のカメラマン、西田敏行が監督の体調不良で監督に格上げとなり、映画を撮りきる話。ヴィンセント・ミネリの『明日になれば他人』みたい。
面白いものにとりあえずカメラを向けてみよう という映画の原体験みたいな、そんな魅力を感じた。

主演女優の里帰りについていきながら撮影を続けるものの、劇映画からいつしか、ドキュメンタリーになるのだ。現実と映画の境目が混同されていく幻想的な映画。
そして、最高のお盆映画でもある。

東北の夏祭り、紙風船、お盆の灯篭流し を超幻想的な撮影でとる。マジで美しい。
プールのシーンも好きだ。
クライマックスのシリアスなシーンのど真ん中でかつらのギャグをはさむあたりが森崎東らしい。
ゆっきー

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