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スラムドッグ$ミリオネアのAKALIVEのレビュー・感想・評価

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)
5.0
🐶🧼🧹🏥🧟‍♂️👁🍄🌈🍩🐝

2000年代、最高の映画である『Slumdog Millionaire』(2008)についてのレビュー。🚨相変わらずパラノイアご注意。全力で書きます。

その前に確認なんですが、Wikipediaによれば2000年4月20日から2007年3月29日まで〈フジテレビ〉にて放送されていた、みのもんた司会の『クイズ$ミリオネア』のことを、若い子は知っているんだろうか?「2000年度」生まれの現在20歳の人は全ての人が7歳になる前に放送が終わった計算になる。(僕は、10歳前後から17歳前後だったので思い出の番組で、特に最初の数年は夢中でほとんどの放送回を観ています。大ファンでした❤️)。では書きます。


前回のレビュー『Joker』(2019)が少なくても111のリファレンスを持っていることもあって、自分でもザッと参照/繋がる作品を思い浮かべてみると、こうなりました。


ディケイドの総括&『Joker』的な映画としてなら、2000年代、最高の映画『Slumdog Millionaire』、1990年代、最高の映画『Fight Club』がまず思い浮かびました👏

主人公の「心理分析」という視点なら、Patricia Gozzi主演『Rapture』(1965)、『カリガリ博士』(1920)、『Bride of Frankenstein』(1935)、『Big Eyes』(2014)が思い浮かびました👏

『Rapture』から連想したのがSofia Coppolaの『The Beguiled』(2017)。

『Slumdog Millionaire』から連想したのがMarilyn Monroe主演『Niagara』(1953)。これは「観光映画」としての視点。

『Niagara』から連想したのが、David Lynchの『Twin Peaks』。"滝"、"金髪"、そしてJean Peters≒Lara Flynn Boyle。

最も興味深い『Slumdog Millionaire』の魅力は、Víctor Erice監督の世紀の大傑作『ミツバチのささやき』(1973)との関連かもしれない。『Slumdog Millionaire』はインドの子ども達のカラフルな冒険譚なのだ。物語として大大大傑作🐶🐶🐶


映像は「大迫力」!!:昼も夜も撮れる、役者のアクションも撮れて、サスペンスも撮れる。その撮影監督/CinematographerはAnthony Dod Mantleという人物。彼はDanny Boyleと幾つもの映画を撮っていて、Lars von Trierとも数本撮っている。他にはRon Howardの『Rush』(2013)、Oliver Stoneの『Snowden』(2016)。最高です📹

編集はスクリーンをキラキラさせている!!編集が映画に輝きを与えるんだな、と改めて確認。その仕事をしたのはChris Dickensという人物。Edgar Wrightの『Shaun of the Dead』(2004)と『Hot Fuzz』(2007)が有名だ。Elton Johnの半生を描いた映画『Rocketman』(2019)も素晴らしい🎞


>>> https://www.rogerebert.com/reviews/slumdog-millionaire-2008

"This is a breathless, exciting story, heartbreaking and exhilarating at the same time, about a Mumbai orphan who rises from rags to riches on the strength of his lively intelligence".

「この作品は、ムンバイの孤児が、その生き生きとした知性の力でボロ家から金持ちになるまでを描いた、息もつかせぬ刺激的な物語です。」

"The film's surface is so dazzling that you hardly realize how traditional it is underneath".

「この映画の表面はあまりにも眩しく、その下にある伝統的なものがどれほどのものであるか、ほとんど気づかない。」

しかし、

"it's the buried structure that pulls us through the story like a big engine on a short train".

「その埋もれた構造が、短い列車に乗った大きなエンジンのように、私たちを物語の中に引き込んでくれるのだ。」

"His life until he's 20 is told in flashbacks intercut with his appearance as a quiz show contestant".

「クイズ番組の出場者として登場した彼の20歳までの人生がフラッシュバックで語られる。」

"The film uses dazzling cinematography, breathless editing, driving music and headlong momentum to explode with narrative force, stirring in a romance at the same time".

「この映画は、まばゆいばかりの映画撮影、息もつかせぬ編集、推進力のある音楽、そして真っ向勝負の勢いで、物語の力を爆発させ、同時にロマンスをかきたてます。」

"For Danny Boyle, it is a personal triumph".

「ダニー・ボイルにとって、この作品は個人的な勝利である。」

"He combines the suspense of a game show with the vision and energy of "City of God" and never stops sprinting".

「彼はゲームショーのサスペンスと『シティ・オブ・ゴッド』のビジョンとエネルギーを融合させ、決して疾走を止めない。」

"We will see. It is one of those miraculous entertainments that achieves its immediate goals and keeps climbing toward a higher summit".

「そのうちわかるだろう。 目前の目標を達成し、より高い山頂に向かって登り続ける奇跡のエンターテイメントの一つです。」


映画の教えが、現在(いま)の『Joker』にまで繋がるのです。よりダークに。よりパーソナルに。ヒット・チャートより、個人的な「プレイリスト」に向かうのです。

映画は今、全ての個人のモノなのです。

おまけ :
前回のレビューでも僭越ながらお話しした、個人的「革命」について、ここに当時を振り返って「Yellow : The Playlist」と名付けてSpotifyのPlaylistのリンクを載っけさせて頂きます。2020年の楽曲も混ざって、おかしいですが、17〜18歳の頃の自分が「これだ!」と言っています。世の中が余りにも「おかしい」ので、こちらも捻くれるしかなかった感覚を呼び起こす、「「女性・男性」問題」と状況をひっくり返してみせる天才的ガキの直感? 社会に出ることに何の意味があるんだ?ほらみろ!コロナでどいつもこいつも大変じゃないか!ザマアミロ!!! なんて言ってのけるろくでなし? そんな頭がどこか悪いのか、"ニンゲン"という愚かな生物のこの先のことなんてお見通し🖕なのか、うん、間違いなく懐かしいアイツ。最後の10曲は、「革命ごっこ」の果てに、淡い現実と戯れて終わる。(社会は)冬来たりなば春遠からじ。(だからアンタ)好き勝手に生きたら良いんだよ。
https://open.spotify.com/user/4w9cfhuw2yqn8op3ugwem1n3s/playlist/5139yJ8jSu5Kr8hiVG0zOW?si=21EtFq0_SoO9ywETEkqxaA
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