トレインスポッティングやイエスタデイで有名なダニー・ボイル監督作品。
有名なテレビ番組をモチーフにインドのスラム街の実情を描いた名作。
女優の川島海荷ちゃんがインスタでお勧めしてたのがきっかけで鑑賞。観て正解。めちゃくちゃ面白かった。そして考えさせられた。
クイズミリオネアでの主人公の活躍を軸に、幼少期の回想シーンなどを織り交ぜながらインドのスラム街の現実を描写するという本作の構成に痺れた。本当によくできた映画だと思う。
モチーフは1つなのに場面が切り替わるのが早く、2時間に感じないほど観易かった。
前述したようにインドのスラム街を題材にし、扱っている内容はかなりヘビー。生きていくことに必死なスラム街や、そこにいる子供たちを人身売買や同情を得て金をせびるために利用するマフィアなど、こんなヘビーな内容なのに何故か最後は少しだけ希望を持てる。
2時間の間にぐっと詰め込まれた主人公とその兄とヒロイン、3人の人生から目が離せない。
同じ地球上にこんな辛い思いをしながら生きている人がまだたくさんいるのかと思うととても心が痛くなる。