tanzi

笑の大学のtanziのレビュー・感想・評価

笑の大学(2004年製作の映画)
3.6
検閲という国の行う暴挙がさほど遠い話でもないこの時期にBPSで観ながら色々な事が頭をよぎった。

ほとんどが取調室という、いかにも舞台劇の脚本を活かした形の映画だったけど、役所広司の演技が全てを凌駕しており見事。こちらも何度も笑った。

「生きて帰って来い」という最後の台詞が印象的で、でも心のどこかで椿は生きて帰ってこれないと想像させる余韻。

今作品は2004年公開で原型のラジオドラマは1994年放送。
その時代の記憶があるけど、まさかこんな空気の国になるなど想像もしていなかったよ…
もし脚本がまだ存在せず、このコンセプトで現在作るとしたらどんな風になるのかな、見終わってそんなことも思いました。
tanzi

tanzi