映画太郎

笑の大学の映画太郎のネタバレレビュー・内容・結末

笑の大学(2004年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

昭和15年 秋
軍靴の足音が 日増しに近づく 戦争前夜
笑う事は非国民

警視庁 保安課 検閲係 向坂 睦男
怖楽に 容赦なく 不許可の判を押す

検閲官【 向坂】と喜劇作家【 椿】との
一週間の攻防

向坂【検閲なんかいらない!
一切がっさい禁止してしまえばいいんだ
国民が 一丸となってこの難局を乗り越えてなければならないこの時に なにが
喜劇だ!

ところで どこの 今川焼き ですか、
いい店を知ってらっしゃる
置いていきなさい 私は そういう男なのです】
なかなかの 黒 向坂 【 検閲側の罪人】か

向坂【この原稿では 上映許可は 出せません 明日までに 笑いの要素を 一切排除していただきたい
笑いのない 喜劇 そんなものできるわけがない】
椿【 笑いのない喜劇 面白いじゃないですか】

赤紙の届いたその夜に 椿は書き上げた
彼にとっては 【笑えない 台本】を

向坂は 83回 笑った
【 生きて帰ってこい 死んでいいのは お肉のためだけだ 】

心から笑ったことのない向坂が、
笑えない状況で 書いた椿の台本に
笑って笑って 心打たれた
生きて帰ってこい

見送る向坂が 小さく見える
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