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これがロシヤだ/カメラを持った男のkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
▪️JP Title :「これがロシヤだ/カメラを持った男たち」
Original:「Man with the Camera」
▪️First Release Year : 1929
▪️JP Release Date : 1932/03/10
▪️Production Country : ソ連
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-548 再鑑賞
🕰Running Time : 67分
▪️Director : ジガ・ヴェルトフ
▪️Writer : ジガ・ヴェルトフ
▪️Music D : (マイケル・ナイマン)
▪️Cast. : ※※※
▪️My Review
全編に流れる音楽がマイケル・ナイマンのスコアにのりながら、当時のソ連の日常がリアリティを持って伝わってきます。凄いですね!!
とにかく当時、精一杯トライアルした前衛的、芸術的作品だったんでしょうね。ゴダールらのシネマ・ヴェリテにも影響を与えた、ソヴィエト記録主義映画のパイオニア、ジガ・ヴェルトフによる実験的ドキュメンタリーの金字塔作品です。
都市と都市生活者の一日を、鮮烈な映像美と超絶的なモンタージュ技巧を駆使して綴った本作は、プロパガンダの枠を超えて、映画言語のひとつの究極を示したことで知られています。
映像そのものは同時期のパリのシュールレアリスム実験映画に通じます。映像を“動く写真”として解釈した当時の実験映画らしく、簡単にいえばPV的イメージ・フィルムといったところ。
今回再鑑賞のDVDはマニアックな復刻。マイケル・ナイマンが新しく音を担当しました。ナイマンならではの、モダンなスコアがうまくハマっていて素晴らしいですね。

参考)
多重露光、低速度撮影、スローモーション、フリーズフレーム、マッチカット、ジャンプカット、分割スクリーン(Split Screen)、ダッチアングル、超接写、トラッキングショット、逆回転、ストップモーション・アニメーションおよびSelf-reflexive(映画の制作過程を題材とすること)など、当時では画期的な最先端の特殊撮影技法を用いています。(参考:Wikipedia)

▪️Overview
「カメラを持つ男」の題名で知られている映画で、ソビエト映画界一方の雄たるジガ・ヴェルトフが自己の主張する「キノ・グラアズ」の理論に基づき製作したもの。彼の実弟たるミハエル・カウフマンが撮影を担当しているがこの映画製作中、意見の相違からカウフマンはヴェルトフのもとを離れ「春」をつくるにいたったと言われている。(無声)(引用:映画. com)
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