8さん

フェノミナンの8さんのレビュー・感想・評価

フェノミナン(1996年製作の映画)
3.7
奇妙な体験をして超能力を身につけた気の優しい青年が周囲に幸せを与えていく姿を描いたファンタジーヒューマンドラマ作品。

アメリカカリフォルニア州に住む自動車整備士のジョージ・マレーは、野菜作りなどに励む気の良い独身男性で町の人々にも愛されていた。ジョージは、家具職人のレイス・ペンナミンに惹かれていたのだが彼女はジョージに冷たかった。

レイスは、自分の作った椅子などをジョージの整備工場の脇のガレージセールで売っていた。ジョージは、レイスをその夜の自分のパーティーに誘うが2人の子供の面倒を見るという理由で断られてしまう。

その夜、独り通りにいたジョージは、空からの閃光を見て気を失ってしまう…


『人生には、説明できない不思議がある』


人間の様々な感情が詰まった作品です。現実からかけ離れた一種の特別な能力を持った人間は、自己防衛からか自分達とは異質な者を排除しようとする傾向があります。今作でも同様に友人達や政府の反応は、人間として当然のリアクションであり責める事はできないでしょう。未知の存在には恐怖すら抱いてしまいます。

劇中では、最近の作品の悪役イメージが定着したジョン・トラボルタとは違い、温かみのある良い表情をする彼を見る事が出来ます。私利私欲の為にその能力を使用せず、友人や社会の為にと伝えようとする姿にジョージのキャラクター枠を超えてジョン・トラボルタ=良い人のイメージを持たれる方もおられるかもしれませんね。

ジョージが想いを寄せるレイスが発する言葉には、啓発的な重みがあり数々の名言があります。そういった面でもただの恋愛映画ではない深みのある作品なのだと、久しぶりに観賞し再認識しました。