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十九歳の地図のパピヨンのレビュー・感想・評価

十九歳の地図(1979年製作の映画)
3.9
原作者の中上健次の小説は、その昔自分にはチョイと厳しいなーっと思ってました。映画化された「十八歳、海へ」藤田敏八監督、「火まつり」本作と同じく柳町光男監督、そして本作品全て分かりやすい青春物語じゃないですもんね。ある程度歳行ってからの方が心に届くって?
自分の感性が未熟なのか、そんな作品なのかは分かりません。
監督の柳町光男作品では、本作品の他に「さらば愛しき大地」、「火まつり」が記憶に残ってますが、余り多くの作品を撮られていないのです。
19歳の予備校生まさる(本間優ニ)は、住み込みの新聞配達員です。寮での相部屋の紺野(蟹江敬三)は、30歳も過ぎた男で一癖ある。まさるはほとんど予備校には通わず、配達先で気に食わない家をノートに書き込んで地図にしている。✕が3つ付いた家には、嫌がらせの電話をする鬱屈とした感情を募らせている。それは東京駅に爆破予告電話をするまでになり····。
イケイケの時代の日本では、若者が今とは違った次元で、もしかしたら全く変わらない事で苦しみ悩んで居るのでしょうか?
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