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十九歳の地図ののとのレビュー・感想・評価

十九歳の地図(1979年製作の映画)
4.2
マリアは間違いなく、紺野さんがどうやって糊口を凌いでいたか、知っていたんだろう

でも知らぬふりをして、真実から目を背けて生きていたんだと思う
そんな形でもいいから、幸せを抱きしめていないと、ダメになってしまう程にギリギリの状態だったんだろう

それを主人公が、若気の至りとはいえ
ドヤ顔で突きつける様には、さすがにイラッとしてしまったけど。

でも、「リンダリンダ」の歌詞のような美しさがあるラストシーン、
彼女はまた、小さい幸せをかき集めながら生きることを続けていて

『死ぬことを諦める』という、ギリギリのラインでもいいから、
とにかく『生きる』ことの、強さと、美しさを感じました。



蟹江敬三が留置所で歌うシーン、たまらなく好きだ
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