マッサージ屋

新座頭市物語 笠間の血祭りのマッサージ屋のレビュー・感想・評価

4.0
生まれ故郷の笠間に帰ってきた市(勝新太郎)。
時を同じく市の幼なじみで江戸で米問屋として成功した常陸屋新兵衛(岡田英次)も笠間に帰ってきていた。
凶作で困り果てていた笠間の人々を救う為に千両箱を土産に新兵衛は戻ったのだが、実は代官の林田権右衛門(佐藤慶)と組み笠間の人間を騙すつもりだった・・・。

勝新太郎版劇場シリーズ第25作目。
1989年に『座頭市』は復活しますが、とりあえず今作で一区切り。

前作の異色な作風に比べて、今作は従来通りの作風に戻ってます。
とりあえずのファイナルという事でなのか、座頭市の故郷が舞台。
ヤクザと悪代官が苦しめる人々を救うという安心感あるスタイルに加え、幼なじみが最大の敵という葛藤が見ものです。

ヒロインの十朱幸代や再び志村喬の登板などキャストも良いです。
ラストの締めは「えっ?!」でしたが(笑)
そこは座頭市の非情さを出しても良かったとは思いますけど。

劇場版はコレで全部制覇しましたが、とても見応えある作品でしたねぇ。
改めて勝新太郎は凄い俳優さんでした。