コーカサス

アメリカン・スウィートハートのコーカサスのレビュー・感想・評価

3.4
ハリウッドの人気女優グウェン(ゼタ=ジョーンズ)の妹キキ(ロバーツ)は、姉の付き人を淡々とこなす一方、姉の夫で人気俳優エディ(キューザック)に密かな恋心を抱いていた。
かつてアメリカの理想のカップルとまで云われたグウェンとエディだったが、グウェンの浮気がもとで今は別居状態。
人気も下降の一途をたどるさなか、敏腕宣伝マンのリー(クリスタル)は、二人の新作映画のため、妹キキに復縁の手助けを持ちかけるが、恋する彼女の胸中は複雑だった。

ジュリア・ロバーツとキャサリン・ゼタ=ジョーンズという人気二大女優に、ビリー・クリスタルとジョン・キューザックという豪華出演陣ながら、些か残念な印象だけが残る。

ライナーノートによると、撮影当初、姉の意地悪な女優グウェン役にはキャサリンではなく、ジュリアが指名されていたという。
それはそれで観てみたい気もする。
しかし、肝心の脚本や笑いが単調で、もう一捻り…いや、二捻り欲しかった。

とはいえ、流石は二大女優。
特にキャサリンに関しては「吐き気がするくらい嫌味な人間を、敢えて楽しみ演じた」と振り返り、その確かな芝居だけが唯一の救いとなっている。

45 2021