Ricola

女だけの都のRicolaのレビュー・感想・評価

女だけの都(1935年製作の映画)
3.7
タイトルとこのジャケットの見た目から想像していた内容とは違った!
もちろん、いい意味で。

外国軍が町を攻めてくると知り、男たちが戦闘態勢をしこうとするがそこで女性たちが立ち上がる…。
17世紀初頭のフランドルが舞台となっており、映画が公開された当時も衣装の再現度が話題になったそう。

多少歴史は絡んでいるはずだが、冒頭で「史実とは異なる」と述べているだけあってお固い歴史ドラマでは全くない。風刺の効いたドタバタコメディだった。


「国家存亡の危機に女はいらん」
と、男たちは言うのだが、
「大昔から女の方が武装した男より強いのよ」
女性たちはこう声高に掲げるのである。


やっぱり女性は強いな、と言わんばかりの映画。
町長なんて奥さんに完全に尻を敷かれていて強気に反論なんてできないほどだ。

「強い」柔軟な対応の女性に対して、一辺倒な男性たちが皮肉的に描かれており、フェミニズムが席巻する現代に通じるところが大いにあると思う。
80年以上前も、いやもっと大昔から女性は強かったはずだ。
Ricola

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