鍋山和弥

オカンの嫁入りの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

オカンの嫁入り(2010年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ストーカーされ、トラウマで、電車に乗れなくなった娘と、癌で、余命を宣告された母と、母の再婚相手となった、30歳の元板前の男性の話。母と元板前は、3年くらい前から、付き合ってたそうだ。始まりかたを見れば、謎の始まり方だ、家で寝ていた娘が、元板前と帰ってきた母が、帰って来るなり、プレゼントと言って、元板前を差す。2人共、酔っ払って、玄関で寝る。次の日、母と元板前は、結婚すると言う。謎の始まり方だ。それが、物語終盤で、実は、母が、余命わずかで、そんな母とでも、短い時間でも、一緒にいたいからだと娘が知る。素敵な理由だと思います。そこまで、元板前が、母といたいと思った理由。普通な、歳を感じさせない、素敵な人だからと、片付けてしまうことも、できますが、僕は、実は、この元板前さん、自分のおばあちゃんが、自分が家出した後に、帰って来た時に、カウンターで、倒れ、そのまま帰らぬ人になったという話をします。僕は、その罪悪感もあって、支えたいと、考えたのではないかと、思っています。自分が死なせた。謝ることもできなかったと。内容的には、とても、分かりやすいストーリーでした。最後は、母が息を引き取る所を描かず、ハッピーエンド感が出せ、心暖まりました。細かい所を見なくても、みんな、楽しめるのでは、ないでしょうか??
鍋山和弥

鍋山和弥