あゆぞう

セブン・デイズ・イン・ハバナのあゆぞうのレビュー・感想・評価

3.9
キューバを舞台にした7篇からなるオムニバス

プエルトリコ、アルゼンチン、キューバ、フランス、イスラエル、スペインと、出身の異なる監督たちが担当

尺もバラバラでそれぞれの世界観を堪能

ひとり旅、風土フード、テレビ、野球、誘惑、酔い、葉巻、ゆきずりの恋、苦い夜、異郷の地の決まりごと、疎外感、音楽

ベニチオデルトロ監督の比較的観光者目線な一作目で旅心をかきたてられ、南国の島にトリップ

その後、旅先での手探りの友情、夢と現実の狭間に揺れる歌姫、同性愛と呪術、旅人の孤愁、菓子作りに奔走することになった市井の夫婦(歌姫の父母)の日常、信仰とパーティ……とキューバをいろいろな角度から

エンディングのアニメーションが大人

除菌滅菌、アルカリイオン水、ウォシュレット、ネット配信、24時間サービス、セキュリティマンション……そんな日常に慣れっこになってついつい便利の上にあぐらをかいているけれど、ありきたりだけど、暮らしって、豊かさって、なんだろうという気持ちにはさせられる

なんて考えてる暇あったら、掃除しよう、隣人を愛そう、料理しよう、散歩しよう

とまあ、そういうことなんじゃないかと


クストリッツァは役者としても一流

一作目、はいはい「キングスマン」の!と思ってたら「ハンガーゲーム」のおにーちゃんだった……ぐぬぬ
あゆぞう

あゆぞう