わかめ昆布

鶴八鶴次郎のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

鶴八鶴次郎(1938年製作の映画)
3.8
くっついたり離れたりじれったい二人が可愛い。
大人の少女漫画的な成瀬作品。

すーぐくだらないことで痴話喧嘩としか言いようがない喧嘩を始めるので、だんだんそれが面白くなってきてついつい笑ってしまう。微笑ましいと共に また始まったよやれやれ…感がたのしい。

芸の道で売り出される二人組の絶妙なむつかしさについても描写され、数多の終わりを迎えた二人組グループに想いを寄せてしまった。
二人組の奥の深さは今に通じるモノあり。

哀愁漂う感じはさすがで、本当の愛って感じが最後まで少女漫画っぽい。

ず〜っと気分屋坊主だった長谷川が、辛酸を舐め成長し最後に男を見せる。
相手の将来を見据えた優しさに感動。

山田五十鈴姉さんは相変わらず凛としていて美しい。伏し目がこんなに優美な人って今はいないよなあ…崇め奉りたい🤦🏼‍♀️
わかめ昆布

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