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モーガン プロトタイプ L-9のthiroshigeのレビュー・感想・評価

モーガン プロトタイプ L-9(2016年製作の映画)
3.0
 サイボーグ、クローンなど人造人間もののSF作品。日本では劇場公開されず、放送はWoWoWが初。

 よくできた人造人間が、造物主の人間に抵抗するというSF映画は無数にあり、本作でも明らかに『ブレードランナー』や『ボーン・アイデンティティー』など、過去の作品からの影響や引用が豊富にみられる。ただこの手の映画は、サイボーグが自分は人間なのかロボットなのかと迷うアイデンティティが鍵。その惑いを繊細に表現できる役者が必要で、本作の「二人」(ケイト・マーラとアニャ・テイラー=ジョイ)は、まあ50点というところか。

 ケイト・マーラが演じるセキュリティ・コンサルタントなる女の素性は、ふつうに見ていれば誰でも冒頭からすぐわかる。だからそれを書いてもネタバレとは言わないと思うけれど……。つまり、おおよそのストーリーはすぐに読めるんだけれども、森の中の洋館(研究所)や湖沼の美しい風景(どこでロケしたんだろう)、アニャ・テイラー=ジョイの表情の変化などもあって、それなりに話に引き込まれた。

 モーガンのキレ方や、鎮静銃の撃ち方や、サイボーグ同士の格闘シーンがちょっと雑かな。

*2017/10/14 WoWoW録画を観賞
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