シャケ

仮面/ペルソナのシャケのレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
2.5
人間の本性とは、みたいな問いに自分がつくづく意義を見出していないことが分かった。ベルイマンはあまり合わないのかもしれない。
人の言動を理性と感情、本音と建前、仮面と素顔、みたいに分断して考えても大して意味ないし、そもそもその分類の仕方がおかしいと思っているせいで、そんなに入り込めなかった気がする。例えば人生の一部で露悪的なことをして快感を得たとして、それこそがその人の本性かというとそうでもないと思うし(だってあくまで一部でしかない)。逆も然り。そういうことで矛盾や罪悪感を感じて苦しむ人の心情を描くのは分かるけど、この映画は登場人物の外側からそういうの罪ですから自覚しましょうよ、と固めていく雰囲気の演出(に感じられた)なのが好きじゃないのかも。
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