2021年6月14日
『仮面/ペルソナ』 1967年スウェーデン製作
監督、イングマール・ベルイマン。
他の監督作品に『叫びとささやき』がある。
エリザベート(リヴ・ウルマン)は舞台女優。
ある日、舞台の最中に急に言葉を発せなくなってしまった。
医師から海辺の別荘での療養生活をすすめられ、看護師の
アルマ(ビビ・アンダーソン)が付きそう。
二人で生活をする内に、心を許して一人で語るアルマに、
エリザベートはそのアルマを見ていて楽しむ。
冒頭に、奇怪な写真の連続。
手に釘刺しは酷い。
一人でペラペラ自分のことを語る看護師アルマは、自分の
職業をお忘れでは?と思ったが。
そして語り過ぎ。
自分の秘密の話までべらべらと・・・
他人にそこまで喋ってはいけません。
話してしまった自分が悪いんだゾ。
しかし、キレてしまったアルマは怖い。
やっぱり、自分の職業、立場を忘れてしまっている。
二人だけで生活をしていると、ストレスが溜まるんだろうな。
次第に、アルマとエリザベートが重なり、二人がそれぞれ同じ
ことを喋るシーンが出てくる。
アルマ、その後エリザベート。
同じことを喋っている。 このシーンは現実?夢想?
映画は白黒映像だけど、とても美しい。
センスある白黒写真を見ているように、オシャレな映像に
観えてくる。
この映画、心理学でいう「ペルソナ」を元に人間の内と外の
心理を描いた映画らしい。
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<ペルソナ(心理学)> Wikipediaより転記
カール・グスタフ・ユングの概念。
元来、古典劇において役者が用いた仮面のことをペルソナと
いうが、ユングは人間の外的側面をペルソナと呼んだ。
ペルソナとは、自己の外的側面。
例えば、周囲に適応するあまり硬い仮面を被ってしまう場合、
或いは逆に仮面を被らないことにより自身や周囲を苦しめる
場合などがあるが、これがペルソナである。
逆に内界に対する側面は男性の女性的側面をアニマ、
女性の男性的側面をアニムスと名付けた。
男性の場合にはペルソナは男らしさで表現される。
しかし内的心象はこれとは対照的に女性的である場合があり、
これがアニマである。
逆に女性の場合、ペルソナは女性的な側面で表現される。
しかし、その場合逆に内的心象は男性である場合があり、
これがアニムスである。