KozaiSzatosi

仮面/ペルソナのKozaiSzatosiのネタバレレビュー・内容・結末

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

無口だと尚更怖いリヴ・ウルマンが出てくる、ベルイマン映画。

女優であるが故の自己の喪失や母性の欠落に苦しむウルマンに接する看護婦のアンデショーン。やがて、実は癒されているのが看護婦の方だということが明らかになるが...

冒頭の異常に攻撃的なモンタージュと、ガン当て照明による陰影が凄まじいニクヴィストの撮影が凄すぎる。後に「マルホランド・ドライブ」や「ファイト・クラブ」などに影響を与えたという、名画らしい名画である。

しかし、その謎めいたイメージの数々と台詞が多い割に分かりにくいプロット故、様々な解釈がある(以下、完全にネタバレ)。
個人的な解釈では、前半は看護婦の主観、フィルムが溶けてからの後半は女優の主観だと思った。フィルムが溶ける前後で看護婦が舞台から去り、後半は完全に女優独りの妄想世界。看護婦の人格が女優の前に現れて分裂し、最終的には一体化して去ってゆく、という、なかなか恐ろしい噺だ。

それにしても、スウェーデンの海辺の景色は、どう見てもムンクの絵だ。もっとも、あちらはノルウェーだが、結局、同じスカンジナビア半島であることには変わりない訳で、我々日本人からは、見ていて違いがよくわからない。