冒頭のモンタージュ、リズムを失った音楽が前衛的。
映画を使った芸術性の高い映像とも取れる。
ところどころゴダールぽい。
エリザベートが徐々に赤裸々なアルマから自分の内的側面を見出し、
本来の自分が何なのかを認識して外面と内面のギャップが埋まっていく。
生きる上で欲望を抑圧しながら演技をして生きる、
というのは誰しもが無意識のうちにやっているのではないだろうか。
抑圧した無意識を認識した時に自我は解放されるのかも。
冒頭の映像のドギツさに心奪われがちだけど、
映像の比喩表現なので意外とわかりやすい。
ただ、ストーリーの展開は地味なので退屈する人はすると思う。