仮面/ペルソナの作品情報・感想・評価

「仮面/ペルソナ」に投稿された感想・評価

ユタ

ユタの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

TSUTAYAの発掘良品にて。

失語症になった女優と看護師が療養の為共同生活を始めるが‥という話。

あんな状況じゃ、そら逆転移が起こるに決まってると思ったけど、作り手からすればそんな所はどうでもよく、抽象的な精神世界を描くことにフォーカスしたかったのだろうと思う。設定は今から考えると飲み込みづらいけど、テーマは現代においても通じるもの。


人は誰しも、何かを演じて生きている。
職場での自分、友達といるときの自分、恋人といるときの自分、家族といるときの自分、一人きりのときの自分。

自らを偽り仮面をかぶることに対する葛藤や苦悩を、女優と看護師の関係性・互いの人格が侵食しあい、せめぎ合う過程を描きながら浮かび上がらせていく。

また、この作品は当時のベルイマンの心境も重ねられているのだという評を見て味わいが増した。
skipRA

skipRAの感想・評価

-
オープニング。未だに時代を突き進んでいくようなかっこよさ。無表情な白色に惚れたり恐れ慄いたり。それでいて至ってシリアスに考察をしようとするのだから。密度に窒息死する。
迷路みたいな映画。映像美に圧倒。
まみこ

まみこの感想・評価

3.5
ん〜

難しくって笑

いつかもう一回みたいかな
オープニングカッコイイなー所々デビッドリンチが影響受けたであろうカットがチラホラ。喋り捲る女と一言も発さない女。これで映画が成立するんだからすごい
ペイン

ペインの感想・評価

4.0
“ファイトクラブ”

いきなり冒頭の性器などが出てくる“異様なモンタージュ映像”に度肝を抜かれた!(『アンダーザスキン 種の補色』風の)

これはとんでもない傑作の予感!

と思い観始めるとあとは坦々とした描写が続き女性同士の対話が続く。

ラストは100%咀嚼はできなかったが何か“とんでもないものを観てしまった感”はある。

何回か見返すうちに点数が上がる予感(そんな気力はない)。

だがこの作品のMVPは間違いなく撮影監督。どのショットも絵画のようにキマっていてモンタージュ映像も圧巻。
ベルイマンの手のひらで踊らされました。
見終わったあと、ニヤッと笑っちゃいました。

難解なものを理解しようと、かえって小難しく考えてた自分が馬鹿らしい!!

2回見て確信しました。
すごく単純な映画じゃないですか、これ。
(結局2回見たのかよ 笑)


私が感じたこと書きます。合ってるか違ってるかは知りません。あとネタバレかもしれないので見る方はお気をつけを(笑)


声を失った女優
(と言うよりも声で感情表現をすること自体に意味を見出さなくなってしまった??)

口から生まれてきたんじゃない?って言うくらいよく喋る看護婦さん。喜怒哀楽も激しいです。

まったくの正反対の2人による会話劇。
というか、女優さんは一言も喋らないので、ほぼ看護婦さん1人で喋ってます。

でもね、見てる間に、何度も陥ったのは

あれ!? どっちが女優でどっちが看護婦だって???ってヤツ。

単純に2人の見た目が似てるってのもあるんですけど、どうもそれだけじゃないなんか引っかかるモヤモヤ感があったんですよねぇ~

まぁそんなモヤモヤもありつつ見続けました。

最初は、女優さんがわざと声の出ない演技をすることで、看護婦さんに声の大切さ、感情表現の大切さについて教えてくれてるのかな?反面教師的な立場なのかな?
看護婦さん自身の人格形成を助けるというか、人として成長させる物語なのかな?って思ってたんですけど、途中 途中でなぁ~んか違和感 感じちゃったんです。

で、最後は看護婦さんがよっしゃ!って感じで1人で街へ帰るでしょ?
女優どこいった?あの人も身支度してたはずなのに???単に先に帰っただけなの??

あれ?これもしかして女優さん1人の脳内映画とちゃうか!?

本当の自分に仮面をつけることで女優として歩んできた自分

喜怒哀楽を全面に出す看護婦
(この人こそが全てをさらけ出した本当の自分ですよ、きっと)

この2人が交わることで、もがき苦しみながらも本当の自分を取り戻す姿を描いた物語なのかな?

最後は自己解決して(病気の女優じゃなくて看護婦さんになったことで)1歩進むことが出来たんちゃう?
もしかしたら、そういう事なん????

そう考えて、もう一回見たんです。
そしたら、2人が似てないようで似てる感じとか、旦那登場のくだりとかは自分なりに納得出来ました。

ただ子供がなぁ~
ちょっとかわいそうかな。
あれ、捨てたか堕胎したか なんかしてるでしょ?
しかも後悔してないよね。
あの辺りだけは解決してないよね。
あそこ、ちょっと嫌。

あと、おなじみの神様ネタも出てきます。
いつものパターンだと主役の人は神様ゾッコンですよね。今回の女優さん。神様思いっきり否定してます。

ちょっと笑っちゃいました。
最後には「無」っていう言葉も連発してますよ。

不安や苦しみに神様は関係ないんですって!
自分を真正面から見つめ直し、自分の中に答えを探しましょう♪って感じですかね(´ー`)


以上、私なりに感じた「仮面/ペルソナ」でした♪

とりあえず寝ることは無かったです(笑)
てか、面白かった^^

心惹かれる。

また観たい… 


(まだ点数つけられません)
シライ

シライの感想・評価

3.5
冒頭のモンタージュ、リズムを失った音楽が前衛的。
映画を使った芸術性の高い映像とも取れる。
ところどころゴダールぽい。

エリザベートが徐々に赤裸々なアルマから自分の内的側面を見出し、
本来の自分が何なのかを認識して外面と内面のギャップが埋まっていく。

生きる上で欲望を抑圧しながら演技をして生きる、
というのは誰しもが無意識のうちにやっているのではないだろうか。
抑圧した無意識を認識した時に自我は解放されるのかも。

冒頭の映像のドギツさに心奪われがちだけど、
映像の比喩表現なので意外とわかりやすい。

ただ、ストーリーの展開は地味なので退屈する人はすると思う。
ち

ちの感想・評価

4.1
オープニング、怒涛のモンタージュによって予め開陳される物語。抑圧され二分化された精神。ドッペルゲンガーとなった二者は新たな仮面を得て再び合流する。

仮面を被るという題材がそもそも映画的であるということ。冒頭の映写機に始まるモンタージュによって、物語が映画の枠組みを用いて語られること、「演じている」ことが強調され、本心と偽心の分離が示唆されていますね。

まぁぶっちゃけ言いたいことは最初のモンタージュに凝縮されていると思うしそこを突き詰めて分析したらいいとは思うのですが、個人的にこういうチカチカしたのはあまり好きになれませんね。
>|