仮面/ペルソナの作品情報・感想・評価

「仮面/ペルソナ」に投稿された感想・評価

machida

machidaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

TSUTAYAの発掘良品にて。

失語症になった女優と看護師が療養の為共同生活を始めるが‥という話。

あんな状況じゃ、そら逆転移が起こるに決まってると思ったけど、作り手からすればそんな所はどうでもよく、抽象的な精神世界を描くことにフォーカスしたかったのだろうと思う。設定は今から考えると飲み込みづらいけど、テーマは現代においても通じるもの。


人は誰しも、何かを演じて生きている。
職場での自分、友達といるときの自分、恋人といるときの自分、家族といるときの自分、一人きりのときの自分。

自らを偽り仮面をかぶることに対する葛藤や苦悩を、女優と看護師の関係性・互いの人格が侵食しあい、せめぎ合う過程を描きながら浮かび上がらせていく。

また、この作品は当時のベルイマンの心境も重ねられているのだという評を見て味わいが増した。
はや波

はや波の感想・評価

4.8
怒涛のモンタージュはフェルナン・レジェの「バレエ・メカニック」を彷彿とさせる。
芝居、母性、欲、罪の意識、死んでいるようで生きている

人は生きて行く中で数多の仮面を被る。僕らは被り方を知っていても外し方は知らない。
塗りすぎた色が白に戻れない様に
まっさらで穢れのないあの頃の自分に戻る事はできない。

こんなに凄い映画は久々に見た、、、影の使い方がとても綺麗です
max

maxの感想・評価

3.6
何もかも嘘と芝居よ
アキホ

アキホの感想・評価

3.5
ベルイマン.
現代を舞台にしてる作品の方が好き.
2018年4月鑑賞。
濃い。そして完璧。
隙がなさすぎてずっと受動状態みたいな。個人的には積極的に介入できる映画の方がずっと観ていたくなるから、正直疲れた。すごいすごい!ってなるところが多いのに、、うう。自分の身体状態が悪かったのかどうなのか。映画館で観たい。ベルイマン特集が確か今年あったからそこで観たら多分感想変わる、気がする。
Ricola

Ricolaの感想・評価

2.8
病院の患者と看護師の関係を、欲望と嫉妬を渦巻かせながら描いた作品。

鮮烈な映像、フラッシュバックなど印象に残るシーンはたくさんあったのだが、理解するのが難しかった…。

また時間をおいて観てみたい。
イングマール・ベルイマン監督の大傑作。 

この作品は、イングマール・ベルイマン監督のごひいき女優=ビビ・アンデルソンにそっくりのノルウェー舞台女優=リヴ・ウルマンを発見して起用して、2人を競演させるために書き下ろしたオリジナル脚本による映画。 

モノクロ映像による本作は、冒頭からフィルム映写機シーン→山羊?の流れる血→手のひらに打ち込まれるクギ→老人たちの死体らしきシーンから始まり、舞台女優エリーサベット(リヴ・ウルマン)が舞台で動きを止めてしまって入院シている病院で彼エリーサベット担当となった看護師アルマ(ビビ・アンデルソン)の二人を通じて、「人間の本性とは…」に迫る凄いテーマを描き切った監督の力量に脱帽。 

終盤、「あぁ、このシーンのために、似た容姿の二人の女優を起用したのか~」と判る瞬間があり、大いなる感動である。 

このように目を離すことが難しいくらい緊張感を持続して、映像的にも内容的にも見事な映画は、芸術の極みである。
これを下敷きにしたその後の映画と比較しても、抑圧/隠匿された病理を白日に晒しつつも克服可能な/すべきものとして描いている点が興味深い。
冒頭の不穏な映像、そしてやたらに煽る音楽。

ホラー的な前触れを散々しておきながら、言葉を発せられなくなった舞台女優という静の世界へ。

言葉を発するのがいわば仕事ともいえる舞台女優が喋れなくなるというところから意味深ですが、よくは分からない。

一方の看護師の女性はよく喋る。自分の日常の事、過去の事。あれもこれも赤裸々に。

ほぼ二人の対話劇。いやセリフを話すのは一人なんで対話とは言わないか。

人は二つも三つも、いやいや人によっては四つも五つも、、いろんな仮面を持っていて、それを相手や状況で使い分けてる。

そんな事はない!、、と怒る人もいるかもしれないけど、普通そうだと思う。そうやってバランスとってる。替えてばかりいると、本当の仮面はどれだったか分からなくなる、、おお怖い^^;

舞台女優も、言葉を発せられなくなった彼女も、看護師も、、全部仮面かもしれない?

最後まで緊張感が続き、90分を切るのに疲れた。良い意味で。
映像がシャープで、冷たく冴えています。さすがベルイマン!
非人間のように感じられた。段々と陽から陰に堕ちていく。手紙読んでる時の水音。ポタッポタッが絶妙に良い。

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