仮面/ペルソナの作品情報・感想・評価

「仮面/ペルソナ」に投稿された感想・評価

kyon

kyonの感想・評価

4.0
観察者が観察される側にいつの間にか転換してしまう。

どこか似ている境遇を持つ2人の女性、一方は女優で一方は看護婦。

女優はある日を境に失語症的な状態になり、それを看護婦はケアすることに。でも、女優は喋らないから看護婦が次第に自分の主観から彼女の像を積み上げていき、段々と彼女自身に都合の良いイメージを作り上げていくのがわかる。

女優はそんな彼女を観察し、手紙にその旨を書き、さらに看護婦はそれを読んでしまう。

ベルイマン、本当逆撫でさせられるというか居心地良くない空気感生み出すの上手いんだなと…笑


同一化とか演技とか仮面=顔をめぐるキーワードはあるけれど、私は洗練された画面作りが印象的だったかも。

とにかく余計な装飾が取り払われたエレガンスが2人の女性に漂っていて、素直に美しいなと思わせられる場面も多数。

看護婦の制服から、部屋着、レトロなワンピ型の水着、ビニール素材の黒いレインコート、ヘアバンドにジャケット…ファッションの見せ方がわかってる。60年代だなと感じる。

あとは、役者の顔を映すとき、一時代のハリウッドは今でいう韓国風メイクというかシミそばかすないです!!って感じのライティングで幻想的な女性の顔を作るけど、一歩ヨーロッパに渡ればその顔にあるすべてを映すことから生まれる美しさみたいなものを作ろうとする部分でやっぱり違うんだなと感じた。
sakikas

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3.5
最初からアートが過ぎませんか…
お腹いっぱい。頭いっぱい。
乱交を一人語りするシーン最高。
ベルイマンの映画のなかにおいても、とくに精神分析的、哲学的なテーマが明確に表現されている一作。
それらが思弁的になることなく、美しい詩として映像化されている。

目の前にいる女は、どこかの分岐点でわかれた「もうひとりの自分」かもしれない…。

さまざまな解釈と分析が可能な傑作。
マミコ

マミコの感想・評価

4.5
前にみてたね
見えるものと観えないもの、分身
ぴろか

ぴろかの感想・評価

4.2
ベルイマンを知ることができて良かった
手を比べるのは不吉よ
nomu

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3.8
女優の中身が手に取るように分かった。
きっと2人で過ごす中でも彼女はずっと女優で彼女らは女優で、女優と名乗っているかいないかの違い。成り代わることもできるし、自身でいることもできるがそれが分からなくなる瞬間があるのだろう。ベルイマン監督のその視点と、その目に映る女優像なのかと作品の真意が知りたくなった。
ふたりの女の輪郭が溶けていくような、不思議な感覚…
Ryotal

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4.5
舞台で言葉が出なくなった女優エリザベット・ヴォーグレルは看護師のアルマと医者の別荘で休養をとる。喋ろうとしないヴォーグレルに対して、憧れの女優を前にしたアルマは海辺で少年らと乱交をした話や、夫との話などを間断なく喋り立てる。エリザベットは和やかに聞いているように思えた。話そうとしないエリザベットの内心は一通の手紙で明らかになる。

一度観ただけでは消化できなかった。それでも魅力的な映像に惹かれる。誰もが抱える二面性。アルマは〈仮面〉を被ることなく、エリザベットに内心を打ち明けるが、逆にエリザベットは硬い〈仮面〉で覆われている。そして、アルマやエリザベットは自分自身ばかりではなく、周囲をも傷つけてゆく。後半ではエリザベットがアルマになり、アルマがエリザベットになったと思うと、アルマはアルマで、エリザベットはエリザベットにもどる。と思えばーー。正直まだ消化できていない。また見直す。
人間の持つ不安 かなわなかった夢や残酷さ死への恐怖 耐えがたい現世の苦悩が来世の救済という希望を打ち砕く。
闇と沈黙を前にして信仰は揺らぎ、神に見捨てられたと感じる、震えながらそう語る。

誰の中にもある二面性。冒頭の映像が格好良すぎて。僕の中のもう1人のひさと。名を(ひさし)以後お見知り置きを。そう、ひさしが雄叫びをあげた。
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