たいちゃん

宇宙戦争のたいちゃんのレビュー・感想・評価

宇宙戦争(2005年製作の映画)
4.3
コメント欄を見ていてあまりにも浅い見方による低評価でがっかりである。
これは単なるSF映画ではなく、深い人間ドラマだ。
この映画はスピルバーグの贖罪の映画でもある。かつてスピルバーグは両親の離婚により寂しい幼少期を過ごした。しかしそのスピルバーグも自身が離婚をしてしまい、子供に自身と同じ境遇にしてしまった。それを心から悔やみ、この主人公トム・クルーズに自身のフラストレーションを発散させたのだ。
娘に辛い現実を見せまいと奮闘するトム。必死で娘を抱き締めるトム。スピルバーグの想いがひしひしと伝わり、涙せずにはいられない作品だった。
コメント欄にもある通り、確かにご都合主義な展開もあり、宇宙人の低脳さが滲み出るデザインも気にはなるが、その点は人間ドラマの為に敢えてそこをリアルにしなかったためであろう。
この作品は間違いなく傑作である。
たいちゃん

たいちゃん