かや

失われた週末のかやのレビュー・感想・評価

失われた週末(1945年製作の映画)
3.3
酒を飲ませろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
って男の話。
アルコール中毒、いわゆるアル中の恐怖と苦悩が描かれている。

芽が出ない33歳の作家が、アル中になりその経験した先に見せた内容が、最終的に本になるという、言葉にするとややこしい構造になっている。
とにかくひたすら酒を求めてる男を映すだけで、お世辞にも惹き付けられるような内容とはなっていない。

ただアル中の人物を用いたこと、これが初めての試みであり、パイオニアとしての存在として素晴らしいと思う。
今「○○中毒」というキャラクターが見れるのは、本作のおかげと言っても過言ではない。

ビリーワイルダーにしては、シリアス路線で、音楽も非常にスリリングな雰囲気で後押ししており、ビリーワイルダー作品っぽくはない。
だからって嫌いではないですよ。

アル中のドン(レイハモンド)が、やっとの思いで酒にありついて、美味しそうに飲むのを見たら、酒が飲みたくなるという本作が描いていることと反対の現象が起きる笑
当時、アルコール業界は本作に反対したらしいが、公開されて良かったと思う笑


映画史を作った、いつもと違うビリーワイルダー作品でした。
是非酒を準備してから観た方が良いでしょう笑
酒は嗜む程度で楽しむのが一番。