諸星だりあ

失われた週末の諸星だりあのレビュー・感想・評価

失われた週末(1945年製作の映画)
3.8
酒に呑まれた男の転落物語。
背景に作家として行き詰まった苦悩が
あるのがリアリズム。

街をさまよい「頼む、飲ませてくれ」と
哀願する無様なドンは、一つの映画で
別の役のように変わっていく。
ここまで堕ちても、見捨てずにいてくれる
ヘレンはもう、女神である。

「私の恋敵はお酒ね」
シンプルながら、これぞ利き台詞である。
諸星だりあ

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