よねっきー

ソウル・サーファーのよねっきーのレビュー・感想・評価

ソウル・サーファー(2011年製作の映画)
4.5
サメに襲われ片腕を失った少女が、それでも波に乗ろうとするお話。胸がきゅっと痛くなるような実話です。

サメに襲われるまでの生活をやけにじっくり映すところがよかったね。ときどき海中からのショット(=サメの視点)を入れることで緊張感を持続させてる。観客は主人公の女の子が悲劇に遭うことなんて観る前から知ってるから、このやり方は正解だったと思う。こっそりナイトサーフィンに行くシーンとか絶対ここで腕食われんじゃんと思ったもん。食われねえのよ。

サメに襲われるシーンも、こっからパニック映画になる可能性もあるなってくらいのハイテンションな撮影で良かった。実話でもこんくらいやんないとね。

腕を失ってからの切ない演出が苦しい。演出なんかじゃないと思うけどね。片腕でウクレレを持ち上げるシーンが見てて辛かったなあ。

いろいろ乗り越えて迎えるラストが上手い。AとBどっちで終わるかなって観客に期待させて、順番にAもBもやっちゃうみたいな。哀愁漂うハッピーエンドって好きよ。波を感じようとする手の動き素敵。
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