Canape

夜の上海のCanapeのレビュー・感想・評価

夜の上海(2007年製作の映画)
3.7
夜の上海で迷子になった日本人男性と彼を助けることになったタクシードライバーの一夜の物語。オープニングの夜の上海を走るタクシーに泣きそうになる。曲が全部良すぎて何でもないのにジーンときちゃう。コテコテ恋愛ものじゃなくてジャケットに似合わず素敵ですごく好きだったよ!!ゆるゆるでかみ合ってるようでかみ合わない会話。もどかしさを超えて通じ合った時の喜び。異国の地で開放的になったり、知らない誰かと話して自分の本当の心が見えたり、客観的にものが見えたり。周りがちょっとすべっても主演のもっくんとヴィッキー・チャオの魅力で完全カバー。サイドミラーに映る小さくなっていく寂しそうな水島(もっくん)。そんな迷子をほっとけないリンシー。コミカルでダメ男で男前で優しくて。純粋で健気で面倒見が良くて。一晩で大きなことが起こるわけじゃないけど、朝には別の自分がいるようなそんな体験。人生で迷子になるのも寄り道するのも全然悪いことじゃない。中国寄りのコミカルさとロマンチックさも過度じゃないから心地いい。見るなら絶対夜をお勧めします。
The Night is Calling Me/John Mark Painter
Breathe/Frally Hynes
Days Like These Fleming McWilliams
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