1SSEI

007 スカイフォールの1SSEIのネタバレレビュー・内容・結末

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

スカ〜イフォ〜〜ル♪
ウェンイットクランボ〜♪

自分は007かじった程度の人間ですが、この映画は凄い。

ダニエル・クレイグがボンドに就任してからシリアス路線、歯に衣を着せずに言えばボーンシリーズっぽい作風を辿ってきましたが、この作品でシリアスではあるけど他の作品とは完全に一線を画しましたね。

これは007だからこそできることであり、イーサン・ハントやジェイソン・ボーンではできない。

それは、“美しいエンターテイメント”。
または“アカデミー賞主要部門を狙えるアクション大作”

監督に「アメリカン・ビューティー」などのサム・メンデス。
撮影にコーエン兄弟作品などを手掛けたロジャー・ディーキンス。
主題歌にアデル。

もうこの段階でヤバいことが起きる気しかしません。

案の定、冒頭のアクションシークエンスからオープニングへの入りでまたももう傑作決定だ‼︎

前作「慰めの報酬」のレビューでも触れましたがこのシリーズの絵面ってなんか美しいんですよね。
しかし、それはあくまで美男美女、高級車、ドレス、タキシード、風景だったのが、この作品で映画としての美しさに昇華されてます。

どんなアクションシーンでもシンメトリーを意識してたりと映像に対するただごとじゃないこだわり。
上海での光と影の格闘シーンなんて特に美しい。しかしアクションの質も高いという非常事態です。

そして音楽‼︎
画面で起きたことに音楽が対応していたり、あの有名なテーマをここぞってタイミングで流すとこには鳥肌ですよ。

さらにさらにストーリーも凄い‼︎
あらゆるテーマを内包してます。

まず現代におけるボンド、あるいは007の存在意義の再定義。
これはMが中盤で引用した詩に顕著なように、ジェームズ・ボンドとは時代遅れだが確かな騎士道を継承する者であるということでしょう。この時代遅れは騎士の時代が終わったという本来の意味と共にスパイ全盛時代が終わったという意も含むはず。

確かに冷戦が終わってスパイの存在の必要はなくなったのかもしれません。しかしいつになってもボンドがかっこいいのはそういうことなのでしょう。

そして今回のボンドガール、いやボンドマザー、いやいやボンドグランマくらいがちょうどいいかも、Mとボンド、またはハビエル・バウエル演じる悪役シルヴァの親と子のような関係性。

ジュディ・デンチが演じるMは字幕で見た方はわかると思いますが、みんなに「Mom」と呼ばれていて、その名の通りMI6のお母さんみたいな存在です。
そんなMに忠誠を誓うボンドと愛が憎しみへと転じてしまったシルヴァの激突。しかし二人はお互いのもう一つの側面であり、言わばMの元で育った兄弟のようなもの。

この展開だと史上最高齢ボンドガールもうなずけます。

そしてお馴染みの特殊ギミック開発係のQがクレイグ版では初登場、しかもメガネのオタクの草食系。レイフ・ファインズがジュディ・デンチを継いで新M就任などなど、ここから007新章、同時に今まで通りの007が再び始まるというわけです。

スカイフォールを吹っ飛ばして過去の清算(ボンド個人としても007シリーズとしても)も済ませたことだし、次はいよいよ宿敵スペクター登場ですか‼︎

物凄く楽しみですが、期待値上がりすぎてるので飛び越えてくれるかな…。まあ見たらわかりますね。