このレビューはネタバレを含みます
アバンタイトルからオープニングまでの流れが最高。バザール屋上でのバイクチェイスもカッコいいしユンボで列車に飛び移ってスーツを正すボンドがイケメン過ぎる。川に落ちてからオープニングシークエンスへの流れも素敵だ。シルヴァは逆恨みっぽかったけどロンソンを見捨て、ボンドを犠牲にするMの冷酷さは確かに敵も多そう。Mの”Take the bloody shot”ってセリフが印象的だけど”bloody”は単なる強調で「血」の意味は無いらしい。
どのカットも静止画で成立するほど綺麗だったけど特に上海とマカオの照明が最高。ロジャーディーキンスがインタビューで「私は光のプロフェッショナルでは無い」と答えていたけど嫌味ですか？
スカイフォールに着いてからのR18版ホームアローン的なアクションも面白い。キンケイドが出てきたときはMとの恋愛でも始まるのかと思った。窮地に陥るMとキンケイドを助けに来たボンドの安心感たるや。
ラウルの愛情とも憎悪ともつかない行動原理が不気味で崩れた顔もあいまってめっちゃ怖い、でもシアン化水素ってあんな風に顔溶けたりするの？
Qがくれるアイテムが銃と発信機っていうのクラシックで素敵、アストンマーティンはカジノロワイヤルでギャンブルのカタにもらったやつを改造したんだろうか？
マロリーは嫌味な上司かと思ってたけど良い役だった。公聴会での活躍もカッコいい
、さすが元SASだ。
まさかMが死ぬとは思わなかったし殺す必要あったか？ピアースブロスナンから007に入った自分としてはジュディデンチ以外のMは想像がつかない。
今回の007は結構笑える部分も多かった、「今のは何？」「フォルクスワーゲンです」や地下鉄に飛び乗る場面もそうだしキンケイドに銃を教わるシーンも笑える。
悪に堕ちたシルヴァと愚直に正義を貫くボンドの対比みたいな映画だったけどそろそろボンドも考え直したほうが良くないか？最愛の人を失うし体はボロボロだしMI6には裏切られるしそのうち死んじゃうぞ。
