Kou

007 スカイフォールのKouのレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
3.7
これがボンド、ジェームズ・ボンド。

『007』シリーズの
50周年記念作品でありながら、
イギリスの歴代興行収入
1位を飾った華々しい作品。



まず、惹きつけるはオープニング。
運命という大手で海底に引きずりこまれていく
ボンドをバックに「SKY FALL」の白文字。
アカデミー歌曲賞を受賞したアデルの
メロウなヴォーカルも相まって、オシャレかつ
スタイリッシュなスタートが切れてますよね。
(https://m.youtube.com/watch?v=DeumyOzKqgI)



本作のテーマは ⑴ 世代交代 と ⑵ 伝統

まず、⑴の世代交代。
これは月日を描いたことによって生じた
いわゆる(老い)や(衰え)のこと。
長年積み上げてきたスパイ文化はもう古い、と
クビを切られそうになるMに、
スパイとして厳しいと指摘されるボンド。
おまけに、新人のQとはジェネレーションギャップ
で話が合わない、ときたもんだ。
ボンドは、00セクションは、
もう時代遅れなのだろうか❓
それを疑問に本作を追っていくわけですね。



次に、⑵の伝統。
⑴で冷戦下でない世界にとってのスパイとは?
という問いかけをし、⑵で答えてるわけです。

観てた方なら分かりますよね。
スパイはもう時代遅れなんです。
人で情報を得るのではなく
機械で情報を得るのが今の世の中。
現に本作の敵シルヴァはそうでしたもんね。

そこで出てくるのが、⑵
伝統(トラディショナル)なんです。
つまり、ボンドやMのように
伝統あるものはもうダメなのか❓
古いものは使い物にならないのか❓
というのを考えせてくるわけです。



じゃあ、実際どうなのか。
これは数々のシーンで教えてくれてますが
答えはもちろん「NO❗️」なんですよね。

『007 ゴールドフィンガー』で登場した
アストンマーティンDB5は古いです。
でも、まだ(使えます)、活躍もします。

最新の(情報)を武器に使ったシルヴァは
ボンドに背中を刺されます。
皮肉にも古典的なナイフ🗡を使われて。

上海での髭剃りシーンに至っては、
古くさいカミソリを使うボンドに対し
マネーペニーはこうはっきりと言っています。
「時には古風な方がベストな時もあるよね」と。



ちょっと古くたって、錆びてたって、
(映画にも 人にも 物にも)
いいもんはたくさんあるんだぜ、と
教えてくれているのがなんとも粋で。

古き良き007ismを感じさせつつも
温故知新に仕上がっているからこそ
往年のファンにも新規のファンにも
好かれたんだろうね、この作品は。

最高傑作と呼び声も高い本作。
ぜひ観て感想教えてください😁



(おまけ)
さっき急に頭の中から流れてきた
洋楽が気になってしょうがないので、
誰か教えてください🤮映画音楽なので、
映画好きの方なら分かるかもしれません❗️

・おそらくサビ(カッコの中は合いの手)
わっ はっ はっ はっ!(わっ はっ はっ はっ!)
え〜〜 え〜 お!(え〜〜 え〜 お!)
どぅばどぅばどぅばどぅ〜ば⤴︎
(どぅばどぅばどぅばどぅば)
ってやつなんですけど(笑)

なんでこんだけメロディー分かるのに
どの映画かわからないんだ、くやしい。
なんか『スナッチ』とかで流れてそうな
明るめの雰囲気のやつです。
もし分かればコメントで教えてください…。



2019年9月中旬 48本目
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