hana

007 スカイフォールのhanaのレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
4.5
撮り溜めたボンド作品を少しずつ観ていこうと思います。

ダニエル・クレイグのボンドで暫定一位の「スカイフォール」サム・メンデス監督が手がける迫力満点で疾走感のあるオープニングは何度観ても痺れる。

世界中を飛び回る一大ミッションも、都市開発が著しい上海から煌びやかで刹那的なマカオ、そして廃墟の孤島へとまるで闇に引き摺り込まれていくよう。締めくくりには原点回帰の場所を選ぶのが良かった。

ボンドシリーズの見所の一つである敵役を本作で演じたハビエル・バルデムはもう居るだけで怖い。冷静な物言いに不敵な笑みは身震いする程怖いし、ボンドと繋がりのあるバックグラウンドに何とも言えぬ感情が湧く。彼を超えるヴィランはそうそう現れないのでは。

国防を担ってきたMI6のアナログからデジタルへの過渡期に、窮地に立たされるM。
アナログとデジタルならではの良さを駆使して、デジタルの最先端を行くQと現場主義のエリートの力を借りながら敵と戦うボンドが最高にかっこいい。

50周年記念作として過去作品への敬意が随所に感じられて大満足です。
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